獣医師の瀬川です。
ホームページを通して飼い主様のご質問にお答えしていこうと思います。
まず今回はフィラリアのお薬でよく聞かれる質問に答えていこうと思います。
犬のフィラリアに関する情報はこちらがよくまとまっています!
その中でも最もよく聞かれるのが・・
「11月頃だと、蚊がいないから もう大丈夫ですか?」
京都の亀岡という土地柄、蚊は多いですが11月にもなると、確かに蚊は減ります。
しかし 答えは NO! です。
なぜダメなのか説明していきます
まず犬フィラリアの幼虫は脱皮を繰り返して発育して成虫になります
フィラリア→幼虫→成虫 と成長します
もう少し詳しく書くと
ミクロフィラリア(L1)→第二期幼虫(L2)→感染幼虫(L3)→体内移行幼虫(L4)→未成熟虫(L5)→成虫
ややこしいですよね。。
病院で処方されるお薬は上記の”L4”段階には100%駆除できると言われています
他の段階では100%ではありません。
体の中に駆除出来なかった”感染幼虫(L3)”が少し残ったままだと一ヶ月後 ”体内移行幼虫(L4)”になってしまいますが、そこでお薬を飲ませれば100%駆除できるわけです。
このことが蚊がいる時期は毎月飲ませる目的になるわけです。
つまり 1ヶ月後の投与で駆虫することができるのです。
ですので、まだ蚊のいる10月のフィラリア感染を駆虫するための11月の投与が必要になってきます。
最後の最後で投与を忘れてしまうと今までが失敗になりますのでご注意ください!
今年もまだまだ寒いですが、お薬でフィラリア予防は可能ですので、フィラリアのお薬は最後までしっかり飲ませてあげてください!